なってるハウス通信 第12号  2006年4月1日発行

編集:なってるハウス・スタッフ(広沢、有永、小林)   special thanks:芝田文乃 

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今月のピックアップ・アーティスト


不破 大輔ふわ だいすけ (b)
「世界を変える力」


不破大輔さんのサイト:月刊 不破大輔
 この通信を始める時、特集の順番は、1回目をギターの加藤崇之さん、1年後の12回目を不破さんにしよう と決めていた。さてとうとう1年たってしまった。あまりに近すぎて今回は何を書いたら良いのか非常に難しい。 まるで円楽の批評をする楽太郎の気分だ。

 私が「なってるハウス」の店長になってからもう5年になろうとしている。始めた時に一番相談にのってもら ったのが不破さんで、それどころか毎月のブッキングを組んでもらっていた。しかも無給で。実際自分でやりは じめてみると大変な仕事で、よく毎月引き受けてくれていたと思う。その他、今ある「なってるハウス」の基礎 になる部分を一緒に創っていただいた。始めた時に「なってるハウス」は「渋さ知らズ」の店だと言われたが、 半分は正解だったと思う。だいたい10年ほど前に不破さんに出会って「渋さ知らズ」に入っていなければ私は 「なってるハウス」の店長になっていなかっただろう。

 入ってすぐに「テント渋さ」という自分たちでテントを張り(会場をつくり)公演をするという旅に誘われた。 アングラ芝居の世界では伝統的にある公演方法なのだが、音楽の世界ではまずありえないことだ。演奏する場所 を自分たちで作ってしまうという発想と実現してしまうバイタリティに驚いた。そしてダンスも舞踏も美術も飲 み込んでしまい大音量でくりひろげられるステージ。

 「いったいこの人の頭の中はどうなっているんだろう?」と何度も思った。空想(妄想?)する人は他にもい るのだろうが実際に実現してしまったのは世界広しといえども不破大輔だけだ。

 そして毎月「なってるハウス」でもさまざまなバンドでその豊かな想像力とバイタリティに支えられたライブ をおこなっています。

 (不破大輔 撮影:芝田文乃

 世界が認めた不破さんの世界をぜひ目撃しに来てください。

(店長:広沢)
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合羽橋なってるハウス日記    「すき焼き」への遠い道


 この「なってるハウス通信」もおかげさまでめでたく12号の発行となった。「なってるハウス」の周辺のお 店を紹介する目的で書いているこの日記も11回目をむかえた。というわけで今回は景気よく「すき焼き」のお はなし。

 浅草の「すき焼き屋」というとたぶん一番有名なのは「浅草今半」、雷門近くの「ちんや」、1Fが肉屋の「 松喜」、そして牛鍋屋の「米久」。インターネットで検索するとまだまだあるようだ。ほとんどの店が明治から やっているというから驚きだ。たしかにうちの父親たちの世代のご馳走というと「すき焼き」はかなり上位にラ ンクインする。

 子供の頃「すき焼き」というと父親がとても喜んでいたのを思い出す。父にとっては「すき焼き」=「御馳走 」だったのだ。だが姉と私は生卵につけて肉を食べるというのがあまり美味しいとは感じなかった。だから浅草 に引越してきてから「すき焼き屋」を見てもそれほど気にはしなかった。「とりあえず『吉野家』でいいか」と いうのが本音で「今半」の「百年牛丼」¥1500などむしろ敵視していた。「すき焼き」を食べるためには、 さらにその何倍もかかるわけで「冗談じゃない」という感じだ。
 さらに引越してきた時は狂牛病が問題になり始めていて好き好んで牛肉を食べようという気になれなかった。

 とはいっても毎日通っていれば気にはなるもので、中でも「なってるハウス」近くの「米久」はアングラ劇作 家の翠羅臼さんが台本を書けなかった時に皆に御馳走した店と聞いていて、いつかは行ってみようと思っていた。 前を通るとなぜだか太鼓がなってるし。そして引越してから3年もたったある日ついに「米久」に行くのだが、 それがあの恐ろしい戦慄の事件のはじまりとはその時の私には知る由もなかったのであった。(来月につづく) 

(店長:広沢)

・「米久」
浅草2-17-10
営業時間12:00〜21:00(ラストオーダー20:00)
定休日:水曜日
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カウンターの向こうから (スタッフ雑感)    「魅惑のピクルス」


 「なってるハウス」でおつまみを始めて半年がたちます。おかげさまで好評のようでなによりですが、たまに 「自家製ピクルスって作っているのは誰?(店長の)リマさん?」と聞かれます。いや確かに、リマさんも男性 にしてはなかなか料理が上手い方だとは思いますが、さすがに髭のオジサンがしこしことピクルスを漬けている 姿を想像しながらそれを口にするのはなかなかにキツイもの(と思うのは私のリマさんに対する偏見でしょうか ?)。

 でもご心配なく、「なってるハウス」のピクルスを作ってくれているのは可愛らしい女性です。サテライト・ スタッフでたまに店番を手伝ってくれるキクちゃんの渾身の作なのです。キクちゃんはパティシエ(お菓子職人 )の資格も持つ料理の達人で、この自家製ピクルスも某料理店で仕入れた本格的なレシピで漬けています。
 ピクルスの材料になっているのも、よくイメージされるようなキュウリだけではなく、ニンジン、ブロッコリ ー、タマネギなどその折々の色鮮やかな野菜を使って見た目も楽しませてくれます。そのサッパリとした酸味は、 ビールをはじめドライな洋酒のおともにピッタリの味です。

 そんな「なってるハウス」自慢のピクルス、ぜひ一度ご賞味ください。

(スタッフ:有永)

付記:キクちゃんの持ってる資格はパティシエじゃなくて調理師なんだそうです。事実誤認によるウソ情報を提 供しちゃいました。謹んでお詫び申し上げます。ごめんなさい。
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