なってるハウス通信 第13号  2006年5月1日発行

編集:なってるハウス・スタッフ(広沢、有永、小林)   special thanks:芝田文乃 

前号<< INDEX >>次号
今月のピックアップ・アーティスト


鈴木 常吉すずき つねきち (vo,acc,g)
「飾らない言葉の中の情感」


鈴木常吉さんのサイト:常と吉捕物帖
 「常さん」こと鈴木常吉さんといえば、私にとっては「古き良き江戸っ子」というイメージ。「なってるハウ ス」のご近所でもあります、下町は千住の生まれで、「がらっぱち」な口調とは裏腹に、誰とでもオープンに接 する飾らない人懐っこさと、常に物事を「まっつぐ」に見つめる少年のような旺盛な好奇心と純粋な視点、決し て突き放したりすることのない暖かい包容力が魅力の方です。

 「なってるハウス」では店長にリマさんが就任して以来、長い間レギュラーで出演していただいており、常さ んの歌はスタッフの私にとってもすっかり馴染み深いものとなりました。聴いていて素晴らしいなぁと思うのは、 同じ歌を歌うのであっても毎回異なった情感が浮かびあがってくること。その時々の心情であらたに歌に向かっ ていく姿は歌のもつ新しい表情を絶えず見せてくれていて、そのライブは聴いていて飽きることがありません。 まさに即興的なのです。その辺のところを以前常さんご本人に聞いてみたところ、「うん、(ライブをやる以上) それはいつも思ってるよ。だって毎回同じじゃあ、やってる方もつまんねぇんだよなぁ」と。

 常さんの歌はたいがい飾り気のないありふれた言葉で綴られています。でも、そうした言葉のひとつひとつが 常さんの声から紡ぎだされると、どんなにきらびやかな言葉よりも、強く光を放つきめ細かな情緒を感じさせま す。それは常さんの好きな古き良き邦画を見るような、さりげない中にも深い含蓄を含んだ、常さんの持つ独特 の視点なのだなと思わなくもありません。おおげさに言えば生きることの意味を強く実感させてくれるような滋 養に満ちた哀感。その根幹には(いわゆる形式的なものとは意味の違う)「ブルース」を強く感じます。「ブル ースってのはどんな音楽にでもあんだよなぁ。例えばタンゴとかにもさぁ」これも常さん語録。

 「なってるハウス」ではそうしたソロの他にも、いつもの常さんとは一味違うアバンギャルドな側面を見せる 三上寛さんの「KAJUZZ」、個性豊かな面々を従えて破天荒なパフォーマンスが楽しい「特殊学級」などで 活躍しています。

 (鈴木常吉 撮影:芝田文乃

聴けば聴くほど味のでる、もっと多くの人の末永く聴いてもらいたいミュージシャン、それが愛すべき江戸っ子、 われらの「常さん」なのです。

(スタッフ:有永)
前号<< INDEX >>次号


合羽橋なってるハウス日記    「さよなら交通博物館」


 いつもは「なってるハウス」の周辺の事を書いているのですが、今月はちょっと離れた「秋葉原」にある「交 通博物館」のことを書きます。

 何を隠そう(別に隠してはないのだが)私の父はJR(元「国鉄」)に勤めていた。というわけで子供のころ はよく(年に2,3回は)「交通博物館」に連れていかれた。どうやら幼い私を「洗脳」して「国鉄マン」(こ の言い方は一般的ではないのか?「国鉄」勤務の家族の間では国鉄職員の事をこう言ったのだが)にするのが「 夢」だったらしい。というわけで「なってる」に引越しして来てから「交通博物館」を見ると感慨深いものがあ った。そんな「交通博物館」が5月14日で閉館するらしい。

 というわけで久しぶりに行ってきました「交通博物館」。場所は「秋葉原」の駅から電気街の反対に行き万世 橋を渡った所にある。入館料はなんと310円。三階建ての建物だ。1Fは鉄道関係の展示で、2Fは自動車と船、 3Fは飛行機と展示が分かれている。もともとが鉄道の博物館だったので1Fの充実がすごい。30年前の展示 とは当たり前だがずいぶんと変わっていて、シミュレーターが4台もあったり模型の置き場所や内容も変わった りしていた。30年前は「のぞみ」は走っていなかったからなあ。
 閉館寸前という事もあり館内は家族連れや「鉄道マニア」(元祖オタク)の方々でけっこう混んでいる。土日 には入場制限が出ていたりしているみたいだ。で、どうかというと結構楽しめます。どちらかというと子供が喰 いつかないパンダグラフやポイント切り替えの展示がおもしろかったり2FにはなつかしのホンダのCB-FO URや3輪のトラックが置いてあったり、むしろ大人のほうがおもしろかったりします。まあつまらなくても3 10円なのであきらめもつきやすい。

 道の反対側は「神田やぶそば」「いせ源」「ぼたん」と神田の名店といわれているお店がならんでいる一角だ。 よろしかったらお帰りにどうぞ。おすすめは池波正太郎も通ったという「まつや」という蕎麦屋さんです。

(店長:広沢)

「交通博物館」
営業時間:9時半から17時(入館は16時半まで)
定休日:月曜日
JR「秋葉原」から徒歩4分(注:現時点では閉館・移転しています)
前号<< INDEX >>次号


カウンターの向こうから (スタッフ雑感)    「Blogはじめました。」


 なってるハウスのホームページに、3月末にBlogが開設されました。スタッフ全員が交代で思ったことなどを 何となく書いております。宣伝的というよりも、日替わりでカウンターにいるスタッフのキャラクターが何と なくお分かりいただければ、よりお店が親しみやするなるかと思っています。なんだ、広い意味でやっぱ宣伝 じゃん。

 なってるに何度か足をお運びいただいた方はご存知だと思いますが、基本的に毎日日替わりで一〜二名のスタ ッフが全てに対応するような仕組みになっていまして、大体ある曜日には同じスタッフがお店を切り盛りしてい ます。店長の広沢リマ哲がそれでも良くお店にいますが、一日店長が何人もいるようなものかもしれません。
 それで肝心のBlogですが、そのスタッフがリレー方式で思ったことなどを書くというようなものにしました。 トピックは音楽のことでもなんでも良いことになっているのですが、やはり音楽のこと多くなりますね。

 なってるのスタッフは全員楽器を演奏します。それぞれが細々と、あるいは大胆に演奏活動などをしております。 今年の9月のなってるの開店5周年記念には、そのスタッフで演奏をしようと言う構想があります。実現しました 暁には、是非冷やかしがてら、足をお運びください。

(スタッフ:小林)
前号<< INDEX >>次号





このページに記載されている文章・画像の著作権は、文章は「なってるハウス」に、画像は写真家の芝田文乃さんに帰属します。
許可なく複製・転用・転載することを禁止いたします。