なってるハウス通信 第19号  2006年11月1日発行

編集:なってるハウス・スタッフ(広沢、有永、小林)   special thanks:芝田文乃 

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今月のピックアップ・アーティスト


加藤 崇之かとう たかゆき(g)5days
「まるごと加藤崇之!!」


加藤崇之さんのブログ:FIS 加藤崇之Blog
今年もすっかり「なってるハウス」の名物になった感のある加藤崇之さんの5daysを 開催します。

一人のミュージシャンがさまざまな内容で連続で出演するというと、昔「アケタの店」で 行われていた梅津和時さんの「大仕事」を思いだすのですが、近頃ではなかなか珍しいイ ベントだと思います。なぜ珍しいのか?じつはこのようなイベントはミュージシャンへの 負担が大きすぎるのです。毎日通ってもらって毎日違う内容を演奏するというのは非常に エネルギーのいる事です。また何日か連続で違う内容を演奏するという事は、それだけの 音楽的な引き出しの多さが要求されます。毎日見ても飽きさせないというのはじつは驚異 的な作業なのです。そしてそれに見合うだけの見返りが店として保証出来ないという厳し い現実があります。

「なってる」ではこれらの条件をクリアしてくださる加藤さんという稀有な出演者がいら していたおかげで、このような企画が実現できています。これは非常にラッキーな事だと 思います。

第1回目は私が店長になった翌年の2002年の2月2日(土)〜6日(水)開催され、 今回で4回目の開催となります。今年もヒジョウに豪華な内容で楽しみです。1ファンと してそれぞれの日に楽しみにしている事を思いつくままに書いていくと

22(水)初日 爆弾セッションは原田依幸さんが「なってるハウス」についに登場!! タイトルの「爆弾」とはおそらく原田さんを指しているのでしょう。初日にふさわしく大 爆発が期待されます。

23(木)二日目は清水くるみ(p)さんとのDUO。加藤さんがピアニストとduoでの 出演はとても珍しいです。しかも相手はくるみさん。清水くるみファンでもあるので、す ごい楽しみな顔合わせです。

24日(金)三日目はSOLO NIGHT。2004年には加藤さん肩の具合がよくな かったため5daysが開催されていません。その年は、ほぼ1年あまりソロで出演され ていました。久々のソロです。ソロがまた良いのよ。

  25日(土)四日目は是安さん(b)小山彰太さん(ds)とのギター・スタンダーズ。20 01年に発売された傑作CD「ギタースタンダーズ」。スタンダードを演奏するギタート リオです。「Ruby My Dear」が聞けると嬉しいです。

 (加藤崇之 撮影:芝田文乃

26日(日)千秋楽はエレクトリックFIS/加藤崇之(g)宅朱美(key,voice)鈴木茂 流(永久持続音)芳垣安洋(ds)
前回の5days後から始まったFree Improvised Session。今回 は「なってるハウス」久々の出演となる芳垣さんを迎えて開催。永久持続音の鈴木さんも 出演なのがシブい。

また今年も5daysにあわせて加藤さんの絵画展を開催します。「なってるハウス」がま るごと加藤さんの特集となります。一人のミュージシャンの魅力を堪能できるこのチャンス をお見逃しないように。

(店長:広沢)
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合羽橋なってるハウス日記    「すき焼き」への遠い道 代理戦争


「ぐ、ぐおう」言葉にならないうめき声があがる。
「力を入れないでください!!」腕をひっぱる医者の叱咤する声が聞こえる。そうは言って も激しい痛みのために腕に力が入りそうになる。
(何でこないな目に合うんじゃ)広能の頭に思わず呪詛の声があがる。(許さんぞ、山守) タヌキのような顔をしたとぼけた顔が思いうかぶ。

その日「やってるハウス」店長、広能ソマ哲は山守に「浅草今半オレンジ通り店」に呼び 出された。
(気がすすまんのお)自分の利益を守るためには何でもする山守に何度も煮え湯を飲まさ れ続けてきた広能の店に向かう足取りは重かった。
「おお待っとったぞ。」すでに2階のテーブル席に着いていた山守から声がかかる。「今 日はよ、いつも頑張ってくれている自分によ、旨いもんをよ、喰わしてやろうと思ってよ、 こうして呼び出したわけなんじゃ。」
そう言いながらも山守の目の奥は小ズルく光っていた。「おお料理がきたぞ」
(な、なんじゃ、こ、これは)牛丼だった。「これはよ、百年牛丼言うてよ、すき焼きと 同じ肉を使っている高級牛丼じゃ。自分らがふだん食べている牛丼とはまったく違うもん なんじゃ」
たしかに肉は旨いのだが、そうはいってもしょせんは牛丼。大騒ぎして食べるものとは広 能には思えなかった。

そしてその帰りに事件は起こった。階段を降りようとした広能の背中を(何者か)が思い 切り押したため広能は右肩を脱臼、骨折してしまう。
広能そして「やってるハウス」の未来はどうなる?(つづく)

(店長:広沢)

浅草今半オレンジ通り店
東京都台東区浅草1-29-6 TEL:03-3842-1800
営業時間 11:30〜21:30(L.O.20:30)月曜定休
(祝祭日・浅草の行事日は、月曜営業、翌日がお休みになります。)
ちなみに「百年牛丼」は1,575円です。
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カウンターの向こうから (スタッフ雑感)    「ギャラリー&ライヴスペース」ですから。


「なってるハウス」は、ギャラリー&ライヴスペースということになっていますが、この ギャラリーであるということはあまり知られていません。店名の由来がそもそも音楽が 「鳴ってる」ということとアイルランド生まれの画家グラハム・ナッテルさんの名前をか けたもので、普段、「なってるハウス」の店内にはナッテルさんのデジタル・リトグラフ が飾られています。

さらに年に数回、他の方の絵画や写真などの展示をすることもありまして、9月の5周年 企画の際には、なってるハウスでミュージシャンの演奏風景を撮影される芝田文乃さんの 臨場感あふれるライブ写真が飾られ、なってるハウスの演奏の熱気が壁からも滲み出して いました。
11月は2つの展示があります。ひとつは10月22日から11月5日まで展示されてい るかりや淳子さんの作品展。懐かしいようで、実は現在のものである東京の風景を、油絵 の力強いタッチで活写しています。

11月の20日からは、同時期に開催される恒例の加藤崇之さん5daysとともに加藤 さんの抽象絵画がこれまた魂を飲み込む勢いで迫ってきます。岡本太郎やクレーを思わせ る加藤さんの絵画は12月3日まで展示されます。もちろん、展示作品は全て手ごろな価 格で購入することが出来ます。作品にこころを鷲づかみにされてしまいましたら、どうぞ 購入なさってみてください。

(スタッフ:小林)
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