なってるハウス通信 第20号  2006年12月1日発行

編集:なってるハウス・スタッフ(広沢、有永、小林)   special thanks:芝田文乃 

前号<< INDEX >>次号
今月のピックアップ・アーティスト


スズキ イチロウ (g)
「ミスター・バーサタイルの情熱」


スズキ イチロウさんのサイト:やる気です
「ミスター・バーサタイル」とは私が(密かに)イチロウさんにつけたあだ名です。バー サタイル(versatile)という英単語は「多芸多才」を意味するものですが、ま さに「スズキイチロウ」というギタリストの美点を表現するのにぴったりじゃないかと思 っています。というのも、スタンダードを中心としたストレート・アヘッドなジャズはも ちろんのこと、フリー・ジャズ、タンゴ、シャンソンやフォーク・ミュージックの伴奏か ら、ラウド・サウンドなロックや民族音楽までと、実に多種多様な音楽を弾きこなしてし まうセンスの持ち主だからなのです。

店長のリマさんが何か急ごしらえの演奏をしなければいけないときなどに、まず最初にイ チロウさんに声をかけるのもうなずける話です。とにかくそのオーガナイズのセンスは天 下一品で、イチロウさんが弾くと、どんな音楽でもそれらの持つ雰囲気をスタイリッシュ に作りあげてしまいます。音楽に寄せる深い愛情と、そのお人柄(見た目?)同様のスマ ートでウィットに富んだセンスが、そういった音楽のエッセンスをうまく汲み上げて表現 することに繋がっているのでしょう。

と、ここまで書くと、いかにも洗練された、もっと極端な言い方をすれば器用だけど当た り障りの無いギタリストのような印象を持たれたかもしれません。でもイチロウさんのギ タリストとしての面白さはここに留まらないところにあります。特に最近のイチロウさん を聴いていると、音楽として成立させるためのギリギリのバランスは保ちながらも、自分 の根底にある「衝動」に忠実であろうとしているように感じます。

体の奥底から沸きあがってくる情熱を抑えきれないようにプレイする「イッちゃった」と きのイチロウさんは、そのはみ出し具合がまたなんとも個性的で、ときにはびっくりする ような躍動感を、ときにはしびれるような叙情を感じさせてくれます。先ほどの「スタイ リッシュ」とか「スマート」といった文脈とは相反するのかもしれませんが、そういった 「荒削り」な「血と汗と涙」を感じさせるのもまたイチロウさんの魅力なのです。

 (スズキ イチロウ 撮影:芝田文乃

現在、自己のリーダー・バンドは小休止の感のあるイチロウさんですが、完成されたスタ イリッシュなセンスと発展途上で人間味あふれる音楽性をバランスよく併せ持つこのギタ リストが、これから先どういった音楽を聴かせてくれるのか興味が尽きないところでもあ ります。今後の活躍にますます期待したいアーティストなのです。

(スタッフ:有永)
前号<< INDEX >>次号


合羽橋なってるハウス日記    「二の酉」に行く


 先日「お酉さま」の「二の酉」に行ってきた。始まった夜中の1時すぎに行ったのだが 今年は「三の酉」まであるせいか、いつもに比べると人影もまばら。すんなりと御参り出 来てしまった。ちょっと拍子抜け。御参りをすませてから熊手を見て歩く。出来ればプラ スチックや紙の部品を使っていないものがほしいのだが、なかなか見つからない。結局い つもとは違う店で縮緬の「おかめ」のを買う。すいていたせいか5千円のものが3千円に。

   寒くなってきたので、おでんと熱燗。どの店もすいていてすぐに座れる。体があったま った所で、またブラブラする。神社からちょっと離れると開いていない屋台がずらりと並 んで明日に備えている。別の店に入り今度はビールと焼きソバ。となりの席の5,6人連 れが頼んだつまみを運んでくるたびにさんざん「高い」だの「量が少ない」だのと野暮な 文句をつけていた。文句を言うくらいならなら来なければ良いのに。
ちなみに値段はだいたいどれも5百円。味はけっこう微妙。おでんはアタリだったが、焼 きソバはハズレ。不満のある人は浅草まで戻って「魚民」にでも行ったほうが良いです。 まあでも縁起もんだし、祭りの雰囲気を楽しみながら仮囲いの下で飲むのも楽しいもんで す。財布が寂しくならない程度にお祭りの雰囲気を楽しめば良い。

 毎年不思議と「二の酉」をさかいに冬になるような気がする。入り口にビニールを垂ら しただけのテント張りの店を出ると吐く息が白かった。こんなふうに四季の移り変りが感 じられるこの町はちょっといいなあと思った夜でした。

(店長:広沢)

鷲神社  〒111-0031 東京都台東区千束3丁目18番7号
鷲在山 長國寺  〒111-0031 東京都台東区千束3丁目19番6号
前号<< INDEX >>次号


カウンターの向こうから (スタッフ雑感)    「大晦日に向けてカウントダウン!」


 年の瀬の慌ただしい感じは、子供のころから大好きです。もちろんそのころは冬休みと お年玉が一番好きだったわけですが、大晦日の終夜運転電車は今でもとても楽しいです。 普段と違う深夜の町をうろうろしたりするのは、格別の喜びです。大人になってからは大 晦日のカウントダウン・イベントでわいわい騒ぐことなんかを覚えました。

 そんな大晦日が今年もやってまいります。去年は不破さんや高岡さんの低音環境に三上 さんたちのKAJUZZ、渋チビも加わり、三上さんの掛け声でカウントダウン、朝方4 時ごろから浅草寺に向かうなど、ご利益多そうな浅草らしい大晦日でした。
 そして今年のなってるカウントダウン・イベントは「渋さ知らズ」とともに年の瀬を過 ごしてしまおうという魂胆。「渋さ」とは縁の深い「なってる」ですが、「渋さ知らズ」 名義のライブは初めてではないでしょうか。はてさて、メンバーはいったい何人になるん でしょう。その前に増築が必要か!なってるハウス!下手すりゃお店全体がステージ状態。 爆音からの逃げ場なんてありません。覚悟が必要です。怖いもの見たさで是非!なんてお 化け屋敷じゃないんだから。

 いくつものイベントをはしごされる方もいらっしゃると思います。ご予約をお忘れなく。

(スタッフ:小林)
前号<< INDEX >>次号





このページに記載されている文章・画像の著作権は、文章は「なってるハウス」に、画像は写真家の芝田文乃さんに帰属します。
許可なく複製・転用・転載することを禁止いたします。